インバウンドセミナー 新潟県南魚沼市 2011年9月7日、10月12日

新潟県で宿泊施設・観光協会の方々にインバウンドに取り組む契機とするセミナーを開催しました

 

2011年9月7日と10月12日の2回にわたり、新潟県南魚沼市・湯沢町で構成する「えちご魚沼観光開発協議会」会員の方々(各回約20名)に対し、当協会インバウンドサポートチームスタッフおよび各地で活躍されている宿泊施設の代表者より、インバウンドの実践的なノウハウや他地域でのインバウンド成功例を紹介しました。

参加者には、当協会が開発したインバウンド教材『これなら使える! 外国人旅行者 実践おもてなし完全パック <旅館・ホテル編>』を配付し、セミナー後もインターネットを通じてのサポートサービスを受けられるようにしました。

宿泊業、観光協会からの参加者は、より詳細な内容を講師に尋ねたり、アドバイスを求めたり、インバウンド展開に意欲的な姿勢が見受けられました。

 

 

インバウンドの現状と外国人旅行者受入スタートのノウハウを紹介

日本人の国内旅行と対比して、ますます増加する訪日外国人旅行者を今後自施設で受け入れようという意識を持てるように、拡大しつつあるインバウンドの市場性を当協会のスタッフより解説し、その後、インバウンドに対する先入観・不安を解消してもらうように、実際に受け入れを行っている施設において、インバウンド未経験者が心配するほど多くのトラブルは起きていないことなどの調査統計を紹介しました。

参加者に配付された当協会の教材に掲載されている、トラブルを未然に防ぎ、成功するための実践ツールの使い方・効果について、また、[電話の応対][予約申込書]など宿泊施設でインバウンド開始時に差し当たって必要となる重要な作業について説明しました。インバウンド集客を始めることは実際には敷居が低いことを理解いただけるよう、外国人受入には決して多額の投資や大がかりな準備を要さないことなども説明しました。

 

外国人に評判が良い旅館のインバウンド事例紹介

温泉につかる日本猿Snow Monkeyで、海外から多くの観光客が訪れている長野県湯田中温泉から、トリップアドバイザー「2010年外国人旅行者が支持した日本のベストホテル」第2位の旅館「島屋」のご主人湯本市郎さんを招き、インバウンドの最前線での取り組みを紹介しました。外国人向けに自施設でのおもてなしや集客をどのように工夫したか、実行してみて良かったこと/うまくいかなかったこと、自施設でやることと地域で協力してやること、口コミサイトで多くの好評を得る施策など、参加者からの質問への応答もまじえながら説明しました。

 

 

中国人旅行者の動向と地域の環境づくり

鬼怒川・川治温泉観光協会インバウンド誘致委員会の委員長として、また、観光庁任命の「VISIT JAPN大使」として国内外で広範な活躍をされている鬼怒川グランドテル(ゆめ)(とき)の社長波木恵美さんから、中国人の接遇と集客について、また、外国人旅行者を受け入れるための地域づくりの大切さについて説明しました。

中国人観光客の特殊性やメンタリティーを踏まえ、喜んでもらえることや気を付けるべきことなどを挙げ、そのような中国人に対してどのような施策を立て、どのように誘引してきたかの経験を説明しました。そして、インバウンド招致のために鬼怒川地域で諸関係者と連携して実践していることを紹介し、魚沼にある素材を外国人向けにブランド化してアピールしていくこと提案をしました。

 

インターネット活用の重要性と画面具体的例

インターネットの活用が不可欠であるインバウンド展開において、サイト構築に当たっての具体的な要点を当協会のスタッフから説明しました。また、WEBマーケティングの専門会社エープラスの社長山本正樹さんより、インターネットをめぐる最新の動向、口コミの大切さなど、これからのネット集客展開に当たって拠り所とすべき重要点を解説しました。

 

東日本大震災の後、7月には豪雨による被害に見舞われた当地では、セミナーをきっかけに“今こそインバウンドに取り組み始めなければ”という認識を強くされた方もいらっしゃいました。講師が提示した事例や方法を参考に、最初の一歩を踏み出されることでしょう。