インバウンドセミナー 山形県 2011年9月15日、10月19日

山形観光アカデミー<トップセミナー>でセミナーを開催しました

 

2011年9月15日と10月19日の2回にわたり、「山形観光アカデミー」会員の方々(各回約40名)に、インバウンド促進のためのセミナーを山形市で実施しました。

宿泊業、自治体、観光協会、公共交通機関などからの多彩な参加者は、香港からの旅行客の動向や地域で連携して取り組むことの必要性など知り及び、インバウンド誘致に向けて刺激を受けられた様子でした。

 

 

香港の旅行者の動向と山形県(東北)の可能性

東北地方で東南アジア・香港との旅行開発業務の経験が長いコンサルタント菅原達也さん(「ナレッジハウス」代表取締役)を招き、山形県では2番目に多い香港からの旅行者の特長と動向、対応方法、今後の展開に向けてのヒントなどを説明しました。また、地域や東北圏などあらゆるレベルにおける行政や観光物産協会の施策に積極的に参加することの重要性を強調し、外国人の受入を始めるに当たってのやるべきことのポイントを挙げ、解説しました。

 

インバウンド受入に成功している事例

長野県・湯田中温泉「一茶のこみち ()()の宿」の女将・斉須幸子さんから、実際にインバウンド誘致で成功をしている事例として、自施設の誘致活動と地域との連携について紹介しました。地元の観光資源の掘り起こしとアピールを行いながら行政・海外旅行会社と連携して営業活動を展開してきたことや、自施設における接遇と設備に工夫を重ね、さらに、地元周辺へも外国人受入への理解を求めて働きかけていることなどを説明し、セールス活動時に用いるツールも実物を参加者に配付しました。

 

かつての米沢・山形・新庄・庄内の4藩から成る山形県は、土地ごとに多彩な名勝旧跡や豊かな食文化などに恵まれています。このセミナーが、やがて来るインバウンド3,000万人時代までには各地で外国人旅行者を迎える準備を整える一助となれば幸いです。