駐日各国大使の福島県視察事業を支援

駐日各国大使の福島県視察訪問

 

平成21年10月14日~16日の3日間、外務省・福島県の共催、IHCSAの協力で駐日各国大使及び家族対象の福島県視察訪問が実施され、13ヶ国22名が参加しました。

一行は福島県の匠の技と文化・歴史を学び、食と自然を満喫すると共に、地元の経済、教育、報道、市町村関係者や高校生と交流を深めました。

 

この土地が育んだ技術、人、食、そして自然と出会えた旅

訪問初日は、携帯電話等の電子部品を都市鉱山として、金などの稀少貴金属を分離回収しリサイクルしている(株)アサカ理研と、世界的な細菌学者であり、現在の千円札の顔でもある野口英世博士の生涯と功績を展示する野口英世記念館を訪問したあと、120年前の磐梯山大噴火でできた湖沼群である五色沼を訪れ、ビジターセンターで説明を受けたのち、修学旅行の学生たちで賑わう毘沙門沼を散策しました。

夜には佐藤雄平福島県知事主催の夕食会で歓迎を受け、県内各界からの参加者と交流するとともに、福島の郷土料理や名産品を食する機会を得ました。

 

2日目の午前は、会津若松市のシンボルであり、戦国時代から幕末まで多くの名君の居城であった鶴ヶ城を見学後、美味しい水で名酒を造り続ける宮泉酒造を訪ね、日本酒の製造法と歴史を学びました。

 

 

午後は、世界で使われる内視鏡の70%を製造する会津オリンパス(株)を訪れ、会津人の頑固なまでの生真面目さが活かされているというその精密な製造工程を見学しました。また、会津漆器の鈴武では、漆で漆器の表面に絵を描き金粉などを蒔いて定着させる蒔絵を体験しました。

その夜の小島誠二外務省儀典長主催の夕食会では、県関係者との間で食事も忘れるほど活発な意見交換が行われました。

 

最終日の午前中は、江戸時代の宿場町をそのまま残した、県内屈指の観光地である大内宿を訪れました。寄棟造、茅葺屋根の民家群が建ち並ぶ目抜き通りに沿って土産物を物色しながら散策すると、まるで江戸時代にタイムスリップしたようでした。

午後には、矢吹町の県立光南高校を訪問し、チアリーダー部やシンセサイザー部の歓迎パフォーマンスを楽しんだあと、グループに分かれて生徒たちと交流するとともに、大使来訪記念の桜の種蒔きをしました。一行は名残を惜しむ生徒たちににこやかに手を振りながら、最後の訪問地をあとにしました。

 

参加国:オーストリア、バーレーン、ボツワナ、キューバ、チェコ、イタリア、クウェート、ラトビア、レバノン、マラウィ、シンガポール、東チモール、ウルグアイ、(参加13カ国22名)