駐日各国大使館員加賀ツアー ~上質な加賀の伝統文化・アートに触れる~

駐日各国大使館員加賀ツアー
~上質な加賀の伝統文化・アートに触れる~

 

平成30年9月29日(土)-30日(日)、駐日大使2名、ほか大使館員・ご家族18名(10カ国)を石川県加賀市にお連れし、九谷焼絵付けや着物体験、舞踊鑑賞にお座敷遊び体験、そして地元の人たちと与謝野晶子染め(泥染め)を楽しむなど、加賀の伝統文化を存分に堪能していただきました。このツアーは加賀市と山代・山中・片山津の3温泉協会が主催し、国際交流サービス協会が協力して実施したものです。

 加賀市へ向かう途中訪れたのは、加賀藩高級武家屋敷庭園、玉泉園内にある茶室「灑雪亭さいせつてい」。金沢最古の茶室でお点前の作法などの説明を聞きながら抹茶と和菓子を頂きました。
 昼食は園内にある「玉泉邸」で、緑溢れる庭園を眺めながら秋の味覚を楽しみました。

 昼食の後は、山代温泉に移動し「九谷焼体験ギャラリーCoCo」で池島直人先生の指導の下、絵付け体験に挑戦しました。真剣な眼差しで取り組む参加者の姿が印象的でした。

 次に訪れたのは、色艶やかな着物が並ぶ大正元年創業の「谷口呉服店」。谷口敦子先生とお弟子さんに素敵に着付けてもらった後は、和傘をさして写真を撮るなど着物文化を堪能しました。

 夜、たちばな四季亭で行われた「交流会」では、山下正純加賀市副市長、萬谷正幸よろずやまさゆき山代温泉観光協会長の歓迎挨拶を受け、外交団を代表してスーダン大使のヤーシル・アブダッラ・アブデルサラーム・アフマド閣下に答礼のお言葉をいただきました。
 華やかな装束で躍動感あふれるリズムと躍りの「山代大田楽」を鑑賞しながら、和食に洋のテイストを取り入れたスペシャルメニューに美食家の多い外交官たちは舌鼓を打っていました。

 

 2日目は「石川県九谷焼美術館」を訪れ、360年の歴史と様々な絵付け様式の作品を解説員の説明を聞きながら鑑賞しました。

 山中温泉の「山中座」では、日本三大民謡のひとつと数えられる「山中節」の踊りを鑑賞したり、檜舞台に上り、お座敷遊びの座布団取りや、こいこい音頭を踊り、最後に芸妓さんと記念撮影をして楽しみました。

 山中温泉の街歩きでは、あやとり橋から眺める渓谷「鶴仙渓かくせんけい」の美しさに参加者は何枚もシャッターを切っていました。
 また山中漆器や九谷焼などのギャラリーが多く軒を連ねる「ゆげ街道」では、ソフトクリームを食べたり、買物を楽しみました。万年筆コレクターの方は、山中漆器の万年筆を購入されていました。

 昼食は、片山津温泉にあるスパ施設「総湯」2階の「まちカフェ」で白山連峰と柴山潟の雄大な景色を眺めながら加賀の郷土料理を頂きました。デザートに出された地元産食材と器にまでこだわった5層からなる加賀パフェを堪能しました。

 最後は、地元の方のサポートを受けながら、柴山潟しばやまがたの湖底土と片山津温泉の源泉を使った泥染め「与謝野晶子染め」を体験しました。絞り方によって異なる模様が浮かび上がるのが魅力で、参加者は染め上った世界に一つしかないオリジナルの作品に笑顔が溢れていました。

 お別れのセレモニーでは、中村誠加賀市観光戦略部長の挨拶を聞いた後、名残惜しむように加賀を後にしました。

 

 地元北國新聞や、観光経済新聞に記事が掲載されるなど本ツアーへの関心の高さが伺われました。

 

 

参加国(10カ国):スーダン、ギリシャ、メキシコ、インドネシア、ペルー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カナダ、リベリア、スウェーデン、ウクライナ