駐日大使館員の日光・鬼怒川観光促進ツアー
駐日大使館員の日光・鬼怒川観光促進ツアー2011
平成23年6月25日~26日、駐日大使4名、ほか大使館員・家族59名(計20カ国、63名)を栃木県日光市にお連れして、世界遺産を有する、自然豊かな同地を訪れるツアーを実施しました[主催:鬼怒川・川治温泉観光協会インバウンド誘致委員会、共催:栃木県(栃木県国際観光推進協議会)、日光市、日光地区観光協会連合会、国際交流サービス協会、後援:観光庁、協賛:足利銀行、協力:JR東日本、東武鉄道、日光市国際交流協会]。
新緑が爽やかな季節の中、世界文化遺産である東照宮などを見学し、かつて多くの大使館により夏の間避暑地として外交の舞台ともなった中禅寺湖畔の自然を堪能。 2日目には世界各地を代表する建築物を展示するミニチュアパーク、江戸時代へあたかもタイムスリップしたかのようなテーマパークなどを巡るプログラムで、それぞれ地元の皆さんが世界中からの参加者を精一杯おもてなしした2日間でした。梅雨の真最中に当たり時折雨に降られましたが、訪れる先ごとにさまざまな魅力を楽しむことができました。
最初に訪れた『日光東照宮』では、記念撮影のあと三猿や鳴き龍をガイドの説明で見学しました。また普段は立ち入ることができない「将軍着座の間」にて神主さんから説明を受けました。『輪王寺護摩堂』では、立ち上る護摩の炎を直接間近に見る体験をしました。
林野庁・森林管理署の方から日光の自然の素晴らしさの説明を受けながら奥日光『戦場ヶ原』『湯ノ湖』を車窓から見学した後、『湯滝』を見物しました。「これは人工物ですか?」と質問が出るほど、豊かな清い水と天然の造形美に、参加者は心底驚嘆された様子でした。
『中禅寺湖』の遊覧船に乗船した30分間は、雲の間から青空が顔を出し、参加者は湖を取り囲む自然を心地よい風を受けながら満喫することができました。
宿泊先の『鬼怒川グランドホテル夢の季』での夕食会では、地元の「こどもおはやし」が軽快な音色を奏でる中入場し、観光庁溝畑宏長官、栃木県福田富一知事、日光市斎藤文夫市長、足利銀行藤澤智頭取も会場で参加者を歓迎しました。アトラクションとして「龍王太鼓」の荒々しい演奏と舞、温泉街で培われてきた「芸妓踊り」と「お座敷遊び」、キャラクターたちとの記念撮影などで楽しいひとときを過ごしました。栃木県の農産物の展示、地元産の日本酒・ワインの試飲、日光天然氷を使った「かき氷」などにも多くの方が興味を引かれていました。最後に広い会場をいっぱいに使って全員で「日光和楽踊り」を踊り、楽しい時間を終了しました。
一日の最後に、希望者はホテル内・外の貸切温泉に入りました(協力:鬼怒川プラザホテル「あけび」、あさやホテル)。日本の温泉のスタイルに慣れていなくて大浴場に入るのは躊躇される方でも、本物の温泉を落ち着いて堪能でき、大変好評でした。
2日目の朝は、温泉街の街並みを車窓から見物したあと、鬼怒川温泉のパワースポット「楯岩大吊橋」を徒歩で渡りました。鬼怒川渓谷をはるか足元に見下ろしているうちに、名物のライン下りの船が川を下っていく様子を眺めることができました。
世界遺産などが25分の1の大きさで再現されている『東武ワールドスクウェア』では、各自のペースで見学し、参加者の男の子は「世界一周だ!」と元気いっぱいに駆け出していきました。
『EDO WONDERLAND日光江戸村』の入り口の関所ではキャストが左右に整列して出迎えてもらったのち、忍者の襲撃を受けたり、マスコットのニャンまげのかわいらしい振る舞いになごんだりしながら、村の中を進んでいきました。「祇園一力茶屋の場」を題材とした《花魁ショー》ではツアー参加者のひとりが大石内蔵助に扮して舞台に登り、花魁との掛け合いのセリフ回しとアクションが日本人のお客様にも大うけでした。《忍者ショー》では、間近に繰り広げられる忍者たちの機敏で大胆なアクションに驚嘆されることしきりでした。
今回のツアーでは日光・鬼怒川の魅力を1泊2日に凝縮しましたが、とても全てを取り上げきれませんでした。しかし、ツアーの途中「すばらしい!」と声を上げたり、地元関係者による温かいおもてなしに素直に喜びを表していた参加者の様子から、きっと皆さん楽しんでいただけたものと確信しています。
(このツアーの模様は、「下野新聞」、「朝日新聞」・「毎日新聞」・「東京新聞」・「スポニチ」栃木版2011年6月26日朝刊、また、NHK、FNN、とちぎテレビのニュースでも紹介されました。)