駐日各国大使館員蒔絵ワークショップ
駐日各国大使館員「蒔絵(まきえ)ワークショップ」
平成28年5月15日(日)、日本文化紹介事業の一環として『蒔絵ワークショップ』を南青山の「蒔絵スタジオ祥幹」において開催しました。日本を代表する文化として蒔絵の伝統美を国内外で紹介し、蒔絵教室を主宰している同スタジオの蒔絵師・松田祥幹さんおよびスタッフの方々にご協力いただき実施し、駐日各国の大使・外交官・家族等13名(7カ国)が参加しました。
初めに、蒔絵の概要を参加者に把握してもらえるよう、蒔絵の歴史、技巧、材料、道具などについて説明がありました。
蒔絵作成は、蒔絵を描く器物と絵柄を参加者ごとに選ぶことから始まりました。選んだ型紙の絵柄を器物に当て、ブラシでこすって下絵を転写し、そこに筆で漆を線または面で塗っていきます。参加者によっては自分の好みの絵柄を下絵なしに独創的に描く方もいました。漆を塗った所に、後ほどまぶす粉が付くことになります。下絵が同じでも、漆を線で塗るか、面で塗るかによって仕上がり方が異なってきます。
少し乾燥させてから、金、銀、銅、青、緑の粉をまぶします。出来上がりをイメージしながら、粉をパフに取って、漆を塗った箇所に蒔くように置いていきます。細かい所を竹串で引っかいて調整し、今日の作業はこれで終了です。こうして蒔絵ができるまでの工程をひととおり自らの手で作業をしました。
作品は湿らせた状態でパッキングして持ち帰り、漆に粉が沈んで固まるまで1晩置いて、翌日余分な粉を拭って完成です。
終了後には、英語での講習会について質問される参加者もいるなど(同スタジオは英語での講習会も開催)、海外からも注目されている日本の伝統工芸・蒔絵にさらに興味を深めた様子でした。
「蒔絵スタジオ祥幹」Webサイト:
http://www.makieshi.com/english/(英語)