静岡県三島市で「英語ボランティアガイド育成研修」事業を実施しました
静岡県三島市で「英語ボランティアガイド育成研修」事業を実施しました
2018年1月から3月にかけて、三島市で外国人に英語で地元を案内できる人材を育成するための研修会を開催し、併せて、代表的な観光スポットなどを英語で説明するためのスクリプト集を作成しました。
伊豆半島や富士山観光のゲートウェイである三島市を訪れる外国人観光客数が増加しています。当地での外国人の回遊性を向上させ、魅力を堪能してもらえるよう観光ボランティアガイドを育成する事業として、研修会(参加者19名)の開催とスクリプト集の制作を三島市から受注して行いました。
全7回の研修においては、20年以上の経験を有する当協会所属のベテラン通訳案内士が、ネイティブスピーカーと共に講師を務めました。まず講義では、外国人との接し方、ガイディングの実例、役に立つ英語の言い回しなど、経験を踏まえて解説しました。また一方で、参加者には課題を与えて実際にガイドとしての説明をしてもらい、講師からフィードバックすることを繰り返すという実践的な研修も行いました。参加者はこれまで、ガイド技術について系統的に学ぶ機会や、現場で模擬的に実践することがなかったため、いろいろと得ることが多い研修となったようでした。
三島を代表する観光スポットやトピックを英語・日本語で紹介するスクリプト集は、ボランティアガイドが現場で説明する際に必要と思われる事項を掲載しました。またこれは、一般市民も外国人に地元の説明を積極的に行えるためのツールとして、活用してもらえることを念頭に制作しました。制作に当たって、三島市に来訪する外国人旅行者が、必ずしも英語を母語とする外国人でない現状を踏まえ、そのような方も理解しやすい簡明な英語表現としました。また、電子データとしてPDFファイルを三島市のWebサイトからダウンロードして、より多くの方々に利用いただけるようにしました。