インバウンドセミナー 千葉県酒々井町 2016年3月2日

千葉県酒々井町で「インバウンド勉強会」の講師を務めました

 

2016年3月2日(水)、千葉県酒々井町(しすいまち)にある飯沼本家で行政、コンサルタント、酒蔵関係者などの方々に「外国人をターゲットとした観光酒蔵の可能性」と題し、インバウンドの基礎および外国人にも喜ばれる観光酒蔵について当協会の三木がお話し、ミニワークショップを実施しました。

 

江戸時代全国に約2万軒あったといわれている酒蔵は2015年時点で約1千5百軒まで減り、清酒の課税数量は2013年時点で約58万キロリットルとピーク時1973年の約180万キロリットルから約3分の1も減少している。しかし海外に目を向けると、今や世界60を超える国や地域で愛飲されるようになった日本産清酒の2014年度の輸出量は約1万6千キロリットル、輸出金額約115億円と2つとも5年連続で過去最高となっている。

この勉強会は、クールジャパンの1つとして認識されてきた日本酒の国内外における更なる市場開拓を展開していくために重要な役割を果たす「観光酒蔵」のこれからのあり方について理解するために、日本酒の魅力を国内外に広める活動を行っている株式会社アンカーマン主導のもと開催されました。

まず初めに、日本におけるインバウンドの現況、外国人観光客の訪日の目的や主要国観光客の特徴について解説しました。次に、国内外の人に酒蔵を知ってもらうための施策として口コミサイトや動画による情報発信の重要性についてもお話ししました。また、「葉っぱビジネス」で地域活性に成功している徳島県上勝町の取組なども紹介しました。

当協会が過去に実施した駐日各国大使館員ツアーにおける酒蔵訪問時の外交官の様子や感想から分かったことを基に、今後の観光酒蔵のあり方・見せ方などについて提案をしました。

最後に、参加者には新たな試みにチャレンジしていただく契機となるよう、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)の手法から、自事業や地域における新しい商品やサービスなどを考えていただきました。