駐日各国大使の香川県視察事業を支援

 

駐日各国大使の香川県視察事業を支援

 

外務省は平成25年11月13日~15日の3日間、香川県との共催で、「駐日各国大使の香川県視察」を実施し、当協会もこの事業を側面から支援しました。

一行は、香川県が誇る代表的な地域資源としての伝統文化、自然、食に触れ、県が力を入れるモダンアートを堪能し、地元の自治体・産業・教育関係者や小学生と交流を深めました。

 

「うどん県。それだけじゃない香川県」の魅力を堪能

初日は、無垢材の個性的な木目や色合いを生かしたデザインが特徴の家具デザイナー、ジョージ・ナカシマのものづくりに対する考え方・哲学を知ることができる『ジョージ・ナカシマ記念館』と、そのジョージ・ナカシマの認めた高い技術で無垢材家具をデザイン・製作する『桜製作所』を訪問しました。世界的彫刻家・インテリアデザイナーのアトリエと住居から成る『イサムノグチ庭園美術館』では、巨大花崗岩彫刻『黒い太陽』の圧倒的な存在感や、住居と庭園の洗練された静寂なたたずまいを鑑賞しました。

JRホテルクレメント高松で行われた浜田恵造香川県知事主催の歓迎レセプションでは、地元の太鼓や民謡・踊りを鑑賞し、県内各界から出席された方々と一緒に列を作って踊りを踊るなど親交を深める場ともなりました。

 

2日目の午前は、海の神様として信仰を集め、古くから親しまれてきた『金刀比羅宮(ことひらぐう)』を見学し、かつては客殿(応接の場)であった書院で障壁画や書院建築様式などの和の伝統美を堪能しました。参道にある『中野うどん学校』では、香川県特産の讃岐うどんの麺を参加者自らが混ぜ、こね、踏み、延ばし、切る体験を行い、出来上がった麺を昼食に頂きました。

午後は、瀬戸内海を船でクルーズし、瀬戸大橋をくぐり、直島へ向かいました。「自然と人間を考える場所」として、建物と作品が緻密な計算のもとに一体化された『地中美術館』では、この美術館独特のアート体験に感嘆の声がしきりに上がっていました。

外観・館内・客室そのものが現代アートのようなベネッセハウスにおける廣木(ひろき)重之外務省儀典長主催の夕食会では、香川県・直島町関係者等との間で活発な意見交換が行われました。

 

最終日は、英語教育に力を入れている『直島町立直島小学校』を訪問し、児童による歌や直島にちなんだクイズを楽しみ、グループごとに贈られたプレゼントや各国のことを話題として1人1人の児童と英語を用いながら交流しました。高松に戻り、国の特別名勝の1つである大名庭園『栗林(りつりん)公園』を視察し、池に面して配置されたすばらしい景観の茶室・掬月亭(きくげつてい)で昼食、抹茶・和菓子を頂いた後、旅の思い出を胸に高松空港に向かいました。

 

当協会は、スムーズな旅程進行に寄与するために国内線の手配と全旅程の添乗、文化・習慣の違う各国大使に香川県の食文化を満喫していただくため昼食先と協力してメニューの選定・翻訳などに関わり、駐日外交団の対日理解と地方との交流促進に貢献しました。

 

参加国:ベネズエラ、クウェート、モロッコ、サモア、パラグアイ、タンザニア、ケニア、チリ、フィリピン、メキシコ、シンガポール、タイ、ボツワナ、ラトビア (参加14カ国21名)