駐日各国大使の宮崎県視察事業を支援

 

駐日各国大使の宮崎県視察事業を支援

 

外務省は、平成26年10月15日~17日の3日間、宮崎県との共催で、「駐日各国大使の宮崎県視察」を実施し、当協会もこの事業を支援しました。

一行は、古事記や日本書紀で多くの舞台となり「日本発祥の地」といわれる宮崎県の歴史、文化を学び、自然に触れるとともに、先端技術、農水産業や教育の現場を視察し、理解を深めることができました。また温暖な気候と豊富なスポーツ施設を有する宮崎は、オリンピックのキャンプ地としても素晴らしい環境であることを認識しました。

 

南国ならではの宮崎の魅力を紹介

初日は昼食会場にて戸敷正宮崎市長が挨拶され、担当者から五輪キャンプ地およびMICE開催地としての優位性について説明がありました。

午後はスポーツ施設関係の見学の他、ミシュラングリーンガイド2つ星で亜熱帯の植物であるビロウ樹5,000本が自生する青島の『青島神社』や『宮崎大学』などを訪問しました。宮崎大学では日照量が多い環境を生かした集光型太陽電池や太陽集光装置の研究施設を視察しました。

宿泊先のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートで行われた河野俊嗣知事主催の歓迎レセプションでは、知事が宮崎県の魅力を紹介するとともに,県内自治体の首長らとも親交を深める場となりました。

 

教育、先端技術から、古代史、農業そして自然との共生まで

2日目の朝は、新しいタイプの中高一貫教育を行う『日章学園高校』を訪問し、パティシエ科で生徒と一緒にお菓子作りの体験をしました。

 

 

また自動車やロボットなどのプロトタイプの開発を支援する企業『ウイント』を視察し、防災ロボットの実演を見たあとに操縦も体験しました。

 

午前中の最後には西都市にて311基の古墳が群集する特別史跡公園『西都原古墳群』を訪れ、考古博物館で解説を聞くことにより、日本の古代史における宮崎県の重要性を実感しました。

昼には綾町の『早川農苑』で有機野菜の収穫体験をしたあと、新鮮で美味しい野菜を使ったランチを農家の方々と一緒にいただきました。昼食後はユネスコエコパークに登録されている『綾の照葉樹林』を訪れ、貴重な自然の保護と町の発展とを両立させる取組みなどの話を伺いながら、世界最大級の歩行者用吊り橋の上から青々とした照葉樹林を観察しました。

 

 

日向灘の魅力(日南市)を紹介

最終日には日南市の視察を行いました。JR九州のリゾート特急『海幸山幸』に乗車して、宮崎駅から油津駅までの67分の行程において、途中青島付近では景色を楽しむために30秒間停車し、北郷駅からはゆるキャラの「にちなんじゃ様」が乗り込んで交流するなど笑顔の絶えない楽しい列車の旅となりました。

 

その後『油津港』では、県調査船みやざき丸で港内をクルージングしたのちに、港に面した荷捌き場において、崎田恭平日南市長出席のもと、日南市漁協婦人部の方々が調理した新鮮な海の幸を堪能しました。

視察の最後には、日向灘が間近に迫る断崖に佇む『鵜戸神宮』を訪問し、鵜戸神宮の歴史を伺ったあと、本殿前で剣道の型の披露を楽しみました。また本殿内の正式参拝のあと、鵜戸神宮に因んだ舞楽を鑑賞しました。

 

当協会は、ツアーの円滑な進行に寄与するため、準備段階から外務省儀典官室と連携し、国内線の予約・調整、宗教などによる食事制限に関するメニューの調整、当日の添乗などの旅行関係業務で支援を行い、駐日外交団の対日理解と地方との交流促進に貢献しました。

 

参加国:バーレーン、クウェート、パラグアイ、フィリピン、ルワンダ、パプアニューギニア、シンガポール、ブルネイ、バングラデシュ、タイ、ドミニカ共和国、ルクセンブルク、ザンビア 
(参加13カ国21名)