インバウンドカーナビ連携ガイド冊子制作 熊本県阿蘇地域 2016年3月

熊本県阿蘇地域において「外国人個人旅行者用カーナビ連携英語ガイド冊子」を制作しました

 

2016年3月、増え続ける外国人個人旅行者の二次交通手段として注目されるレンタカーに着目し、その利用状況と外国人旅行者に必須の多言語カーナビの普及状況を調査するとともに、多言語カーナビに連携した阿蘇地域英語ガイド冊子制作を行いました。

 

この事業は、平成27年度熊本県広域連携プロジェクト推進事業「阿蘇地域カーナビゲーション連携策構築業務」を当協会が受注して行ったものです。外国人個人旅行者(以後FIT)のレンタカー利用状況を調査するとともに、外国人が利用する多言語カーナビの機能を補足する英語ガイド冊子を制作・配布することによって、FITが目的地に効率的かつ安全に到着することを支援して満足度を上げることを目的としました。

JR阿蘇駅、阿蘇くまもと空港、JR熊本駅周辺のレンタカー事業者各社へのアンケートあるいは訪問調査では、FITのレンタカー需要が増えていることを確認し、多言語カーナビに関しては多くの店舗において保有レンタカーの80~100%の高い普及率であることが分かりました。

英語ガイド冊子制作においては、過去の外国人留学生モニター調査でのモニターの意見を紙面に反映して、初めて阿蘇を旅する外国人にとって分りやすい内容としました。また何を見るべきかを提案すると同時に、どこで何を食べるべきか、どの店に英語メニューがあるかなど、FITが注目する『地域の食』の魅力を堪能できる内容としました。

またカーナビの最重要事項である正確な目的地検索を目指し、多言語カーナビの2つの検索方法である電話番号検索とマップコード検索を徹底的に検証した結果、電話番号検索は正確でないことがあることを確認しました。そのことを踏まえ、英語ガイド冊子に掲載した全ての目的地については正確なマップコードを振り、FITのレンタカー利用者が目的地に確実に到着できることを担保しました。

更にレンタカー事業者からのリクエストに基づき、ガイド冊子に『交通ルール』に関する情報を掲載するとともに、阿蘇山の噴火警戒レベル等火山情報および緊急連絡先のリストも掲載して、旅行者の安全・安心にも配慮しました。

今回の事業で行ったレンタカー事業者に対するアンケート調査結果や、英語ガイド冊子制作について工夫した点などは、実施報告書に詳細に記録し、今後の展開についても考察・提案しました。