伊豆高原「美術館・博物館クラスターの形成事業」にコーディネーターとして参加しました

 

伊豆高原「美術館・博物館クラスターの形成事業」にコーディネーターとして参加しました

 

伊豆高原(静岡県)には美術館をはじめとする多数の文化観光施設が点在しています。2018年4月に伊豆半島ジオパークが「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されたことと相まって、文化芸術と自然を融合させてエリアとしての観光地域づくりが展開されています。7月より主に観光関連事業者が連携して進めているこの事業において、伊豆高原での外国人旅行者への対応力を向上させるために当協会(担当:阿川)はコーディネーターとして、アンケート調査、現地視察、施策提案などを行いました。

 

この事業は、文化庁が文化集積地(クラスター)創出に向けた地域文化資源の面的・一体的整備を進めるために全国で実施している≪地域の美術館・歴史博物館クラスター形成支援事業≫の1つです。地域の文化財の魅力発信、地域振興、観光振興、多言語化による海外発信など、美術館・歴史博物館を中心とした関係機関との連携促進が目指されています。伊豆高原においては、「伊東観光施設協議会」に参加する施設が中心となって実行委員会が設立され、美術館をはじめとする観光施設、宿泊施設、ガイド協会、交通機関などとの取り組みが進められています。

今年度は、諸事業者のほかガイド組織や住民のグループと協働してイベントを開催したり、公共交通機関を利用する旅行者が効率よく伊豆高原を回遊できるように周遊バスを運行したり、多言語で施設を紹介する多言語対応ガイド機器やキャッシュレス決済端末を導入したり――地域の諸関係者間のネットワークや地域経済が活性化される基盤が構築されました。

当協会は外国人旅行者への対応力向上のために、美術館等施設へのアンケート調査や、現場を視察して課題を確認し、改善のためのアドバイスを行うなどの活動を通じて、実行委員会へ次年度以降に取り組むべき施策の提案を行いました。