インバウンドセミナー 鹿児島県長島町 2015年8月11日

鹿児島県長島町商工会で外国人旅行者を受け入れるための講演を行いました

 

2015年8月11日、長島町において地域力活用により新事業を検討する商工会の委員会で、外国人旅行者の受入のための準備を中心とした講演を当協会の阿川が行いました。

 

 

長島町では町を挙げての総合戦略が策定され、これと連動して商工会は地域の資源を活用しての全国展開を目指した新事業に取り組んでいます。その一環で、訪日外国人旅行者についての可能性が検討されるに当たって、委員会の15名に訪日の現状、対応の準備などについて説明しました。

まず、訪日外国人旅行者のマーケットが著しく伸展している状況を説明し、インバウンド対応に取り掛かることのメリットを認識してもらいました。そのうえで、訪日の目的、旅行中に抱く不便・不満などを挙げて、その解消に向けて施設や地域で整備すべきことを説明しました。また、二次交通における外国人対応の必要性、外国人にアピールできる地域の魅力づくりとその明示化、インターネットを活用しての外国人の誘客と利便性の向上などについて実例を交えて解説しました。

外国人対応の態勢づくりがまだ進められていない地域でしたので、最初のステップとして地域の事業者自身で取り掛かってほしいことを2点、講演の中で強調しました。1つは、世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」への施設の登録を増やすこと、もう1つは、外国人旅行者が最も不便だと指摘している無料Wi-Fiの環境の提供についてです。この2点は、外国人だけでなく日本人旅行者の誘因にとっても有効なものとなるので、参加者の理解を得やすく、また、すぐに取り掛かりやすいものであります。

その他、地域の魅力の明示化、有効なツールの種類と準備、インバウンド受入未経験者と経験者の差異などについても概要を説明しました。講演を通じて、外国人旅行者を受け入れるに当たって地域および施設でどのようなことをすべきかを検討する足掛かりになりました。