インバウンドセミナー 岡山県高梁川流域 2016年9月-11月

岡山県高梁川流域の5会場でインバウンド受入推進のセミナーを実施しました

 

2016年9~11月、岡山県倉敷市ほか計5つの会場で、観光関連事業者や外国人対応に興味のある方々を対象に、訪日外国人旅行者の現況・受入準備などについての講演と参加型グループワークを当協会阿川が行いました。

 

岡山県西部の高梁川(たかはしがわ)流域では、10市町(倉敷市、新見市・高梁(たかはし)市・総社(そうじゃ)市・早島(はやしま)町・矢掛(やかけ)町・井原(いばら)市・浅口市・里庄(さとしょう)町・笠岡市)での広域都市圏の形成を目指して、活力ある経済圏・生活圏の構築が進められています。この施策の1つとして、さらに多くの外国人に快適な地域滞在・回遊を提供できるように、今回のセミナーは流域5カ所の会場で開催されました。民間事業者や観光協会スタッフ、大学生など延べ104名の方々が参加されました。

矢掛町・浅口市・高梁市・総社市での4回はインバウンド初心者向けに、「インバウンドの現況」「地域において行う準備」「インターネットの活用」などについて説明し、外国人旅行者を受け入れるに当たって整えておくべき準備と進め方をひととおり把握していただきました。また、長野県戸倉(とぐら)上山田(かみやまだ)温泉亀清(かめせい)旅館若旦那タイラー・リンチさんの協力を得て、「外国人目線による日本の魅力」「外国人が求めるもの」「地域における取り組み」などについて具体的な事例を交えて説明しました。倉敷市では、概要説明の後、長野県湯田中温泉「一茶のこみち 美湯(びゆ)の宿」「志賀パレスホテル」専務取締役・女将の斉須幸子さんが、「インバウンドの取り組み」「プロモーション活動」「受け入れに当たっての工夫」などについて実際の経験を踏まえて説明しました。

各回の後半では他地域・他観光資源との差別化の方法に関する説明や宣伝文句を阿川より例示した後、参加者をグループに分け、外国人向けに観光資源の魅力を抽出し、それをアピールするフレーズを検討・発表していただきました。思い描くものを関係者間で合意形成すること、磨きをかけて具体的なフレーズに落とし込むことなどの難しさを体感した一方で、討論・発表・講師からのフィードバックを通じていろいろな切り口を共有し、そこから可能性が広がることを認識いただきました。