駐日各国大使館員「あめ細工づくりワークショップ」

駐日各国大使館員「あめ細工づくりワークショップ」

 

平成30年6月24日(日)、国際交流サービス協会は日本文化紹介事業の一環として『あめ細工づくりワークショップ』を浅草の「アメシン 花川戸店」において開催しました。参加者は初心者向けのウサギを作り、その後アメシン手塚新理しんり代表が金魚やカエルを精緻に細工する様子を間近に見ました。このワークショップには、駐日各国の大使館員・家族など22名(10カ国)が参加しました。

 

 参加者は、まず初めにあめ細工を初めて体験する方に用意されたビデオを視聴しました。英語字幕付きのビデオで、道具の使い方や工程を一通り把握したうえで、練習用のあめを使ってウサギづくりに取り掛かりました。使うのは自らの指とはさみのみで、耳や脚を切り出しながら、形を整えていきました。あめ細工を上手に作るコツは、とにかく手早く作業することでした。というのは、温められて柔らかくなったあめは、3分もすると表面から硬くなってしまうからです。

 練習1回目のウサギの形づくりは、なかなか思い通りにならないようでした。それでも、加熱されたあめがとても柔らかいことや、硬くなる速さなど、あめの特性が体感できました。2回目には自分がイメージする形に近づけられました。3回目は、いよいよ本番。食用のあめを使います。手順を頭の中に思い描いて集中して取り組んだ甲斐があって、この作品の出来栄えが一番良いものとなりました。インストラクターが作ったお手本のようにうまくはいきませんでしたが、かなりウサギの形に近づけることができました。

 最後の仕上げに、赤い食紅で目や耳に彩色して作品を完成させました。(各作品はインストラクターにより丁寧に梱包されて、持ち帰られました。)  じっくり時間をかけられないことが、あめ細工づくりにおいて殊に苦労されていました。一見簡単そうなウサギづくりでしたが、実際にやってみると思ったよりも難しく、奥が深いことが分かったようでした。

 

 体験終了後は、独創性に富んだ作品が高く評価されている手塚代表が、金魚やカエルを作るデモンストレーションを行いました。参加者は、間近に繰り広げられる高度なテクニックに目が釘付けになっていました。また、その華麗な手捌きをカメラに収めようとシャッターを切っていました。

 

 あめ細工づくりは、手際よく作業を進めなければならないので大変した。それでも、和気あいあいとした雰囲気の中で参加者は楽しみながら、自らの指先で作品を作り出せたことに喜びを感じている様子でした。諸外国におけるあめ細工とは異なる形で発展してきた日本のあめ細工の魅力を知ってもらうとともに、親しんでいただく機会となりました。

 

 

「浅草・飴細工アメシン」Webサイト:
 http://www.ame-shin.com