駐日各国大使館員「真多呂人形」制作ワークショップを開催しました

平成29年6月18日(日)、駐日の各国大使官員・家族等13名(9カ国)を真多呂(またろ)人形会館にお招きし、真多呂人形の制作体験およびひな人形などの鑑賞をしていただきました。このワークショップは、真多呂人形学院の協力、そして真多呂人形学院鈴木真寿寛(すずき ますひろ)教授の指導の下、国際交流サービス協会が実施したものです。

真多呂人形学院鈴木真寿寛教授 制作した「おさな君」(左)と「おさな姫」(右)

 

 初めの歓迎挨拶では、真多呂人形学院金林健史(かなばやし けんじ)学院長より、江戸時代からおよそ280年受け継がれてきた真多呂人形の歴史や特徴などについてのお話を聞きました。参加者は、日本では赤ちゃんが誕生したときに人形を用意してお祝いし、健やかな成長と幸せを祈る習わしがあることや、新築や結婚などのお祝い、健康・長寿祈願などのプレゼントとして利用されていることなどの説明を興味深く聞いていました。

 

 鈴木真寿寛教授の手ほどきを受ける  試行錯誤しながらも楽しむ参加者

 

 講師は、1973年より外国人を含む大人から子供まで幅広い層の方々に人形作りの指導を行っている真多呂人形学院教授の鈴木真寿寛先生に務めていただきました。
今回用意した人形は、青い着物を着た「おさな君」と赤い着物を着た「おさな姫」の2種類で、参加者は好みの方を選んで制作に取り掛かりました。鈴木先生とスタッフの手ほどきを受けながら、人形の母体の木型の溝に糊を入れて裁断した布を丁寧に埋め込んでいき、最後に頭をはめて完成させました。

 

笑顔溢れる参加者の親子 完成品を手に金林健史学院長と記念撮影

 

 人形作り体験の後は、会館2階に展示されている艶やかで綺麗なひな人形を鑑賞しました。参加者からは、「人形教室に通いたい」とか「真多呂人形を大使館内に飾りたい」などの声が聞かれました。
 作り終えたばかりの「おさな君」を得意げにみんなに見せて回る女の子の笑顔が印象的でした。

 

 

 

真多呂人形会館
〒110-8505東京都台東区上野5-15-13
TEL:03-3833-9662(ショールーム直通)
http://www.mataro.co.jp/access